Lark に貯まっているデータは、そのままだと「表」です。設定が終わると、その表を見える形に変える作業を Claude Code に任せられます。
毎回かかる時間30分〜2時間
Claude Code が作る時間1〜2分
※ 画面はイメージです。数字はサンプルで、実際のデータではありません。
CLI は Command Line Interface の略で、文字で命令を打って操作する方式のことです。普段お使いのアプリとの違いは、次の2つだけです。
人が1つずつ押す必要があります。押す人がいないと何も進みません。
文字で操作できる=AIにも同じ操作ができる。これが、作業を任せられる理由です。
CLI は昔ながらの方式に見えますが、今あらためて使われているのは、人間以外にも操作できるという一点のためです。このガイドでコマンドを打つ場面は、設定のときの5回だけです。
Lark を提供している会社が公式に出している、Lark を文字で操作するための道具です。Lark の画面でできることを、コマンド1行で実行できます。
lark-cli calendar +agenda
lark-cli base +record-list
lark-cli docs +create
lark-cli task +assignAI から呼ばれることを前提に作られています。引数が短く、結果が決まった形で返るため、Claude Code が中身を正しく読み取れます。一般的なツールを無理やりAIに操作させるのとは、成功率が大きく変わります。
Claude Code が得意なのは「このパソコンの中」の作業です。Lark はクラウドの向こう側にあり、Claude Code はあなたの Lark アカウントを持っていません。そのままでは中身が見えません。
| やりたいこと | Claude Code だけ | + lark-cli |
|---|---|---|
| パソコンの中のファイルを読む・直す | できる | できる |
| Lark の今日の予定を確認する | できない | できる |
| Base の表を読んで集計する | できない | できる |
| Base にダッシュボードを作る | できない | できる |
| Lark Docs に書き出す | できない | できる |
| 会議録から要点を抜き出す | できない | できる |
この先の設定は、lark-cli を入れて、どこまで触ってよいかを自分で許可するという作業です。許可した範囲の外には出られません。
Lark の中でやっている手作業は、だいたい同じように頼めます。実際の頼み方はこんな文章です。
今日の予定を一覧にして、準備が必要なものを教えて。
カレンダーを開かなくても、必要なものだけ手元に出てきます。
この表を担当者別に集計して、多い順に並べて。
関数を組まなくても、欲しい形で結果が返ってきます。
先週の会議録から、決まったことと宿題だけ抜き出して。
読み返す時間を、確認する時間に替えられます。
Lark のアプリは会社(テナント)ごとに分かれています。ご自身の会社のBaseを操作するには、ご自身のPCでこの手順を行う必要があります。他社が代わりに設定しておくことはできません。
手順1〜3は Mac と Windows で少し違います。各ページの上にある切り替えで、お使いのパソコンを選んでください。
command + スペース で Spotlight を開き、「ターミナル」と入力して起動します。アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル.app にもあります。
このあとのコマンドは、すべてこのターミナルに貼り付けて return キーで実行します。
スタートボタンを押して「PowerShell」と入力し、「Windows PowerShell」を起動します。
最初に1回だけ、次を実行してください。
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned確認を聞かれたら Y を入力して Enter。
実行が終わったら PowerShell を一度閉じて、開き直してください。ここを飛ばすと手順3で失敗します。
nodejs.org を開き、LTS と書かれている方をダウンロードします。lark-cli が動くための土台になるソフトです。
.pkg ファイルがダウンロードされます。開いて「続ける」を押していけば完了します。
.msi ファイルがダウンロードされます。設定はすべて既定のままで構いません。途中の「Add to PATH」のチェックは外さないでください。
インストールが終わったら、ターミナルを一度閉じて開き直します。そのうえで確認します。
node -vv22.20.0 のようにバージョンが表示されればOKです。「見つかりません」「認識されていません」と出る場合は、ターミナルを開き直していないか、インストールが完了していません。
ここから先は Mac も Windows も同じコマンドです。
npx @larksuite/cli@latest installこのコマンド1本で、lark-cli 本体と、Claude Code 連携用の Agent Skills(28種)が両方入ります。Claude Code に lark-base lark-doc lark-calendar などの使い方が追加され、「Lark の◯◯をして」と日本語で頼めるようになります。
lark-cli --versionバージョン番号が表示されればOKです。allow-scripts という警告が出ても無視して構いません。
権限エラーが出たら sudo npx @larksuite/cli@latest install で入れ直し、Mac のログインパスワードを入力してください。入力しても画面に文字は表示されませんが、そのまま return で進みます。
権限エラーが出たら PowerShell を閉じ、スタートメニューで PowerShell を右クリック →「管理者として実行」で開き直してから、もう一度実行してください。
Lark 側に、あなた専用の窓口を作ります。ここを通って lark-cli が Lark に問い合わせます。
lark-cli config init --new --brand larkブラウザが開くので、内容を確認して許可します。
既定値が中国版(Feishu)のため、省略すると中国版のアプリができてしまい、Base が一切見えません。ブラウザで開いた URL が open.larksuite.com で始まっているかを必ず確認してください。open.feishu.cn になっていたら省略されています。
lark-cli が、あなたの Lark のどこまで触ってよいかを決めます。
lark-cli auth login --domain all再びブラウザが開くので許可します。これで Base・カレンダー・ドキュメントなどを一通り扱えるようになります。Base だけで十分な場合は --domain base に変えてください。
ここで許可した範囲が、Claude Code から触れる範囲になります。あなたが Lark で見られないものは、ここで許可しても見えません。
lark-cli doctor表示された項目がすべて "status": "pass" になっていれば完了です。
cli_update だけ warn と出ることがありますが、これは無視して構いません。この出力をそのままコピーして担当者に送ってください。こちらで設定状態を確認できます。
設定は完了です。最後に、実際に動くところまで確認します。Claude Code を起動して、次のように頼んでみてください。
lark-cli を使って、今日の自分のLarkカレンダーの予定を一覧にしてください。予定が表示されれば、Claude Code から Lark が操作できる状態になっています。予定が無い日は「予定なし」と返ってきますが、それでも成功です。
ターミナル操作に慣れていない場合は、下の文章をそのまま Claude Code に貼り付けてください。Mac か Windows かは Claude Code が判断します。ブラウザでの許可が必要なところで止めて声をかけてくれます。
lark-cli をセットアップしたい。次を順番に実行して。
ブラウザでの許可が必要になったら、そこで止めて私に知らせること。
私のOS(Mac / Windows)を確認して、コマンドはそれに合わせて。
1. node -v で Node.js を確認。入っていなければ
https://nodejs.org の LTS を入れるよう案内する
※ Windowsの場合、先に
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned
が必要
2. npx @larksuite/cli@latest install
(CLI本体とAgent Skillsが両方入る)
3. lark-cli config init --new --brand lark
※ --brand lark は必須。省略すると中国版になり使えない
4. lark-cli auth login --domain all
5. lark-cli doctor で全項目 pass を確認し、出力をそのまま見せる
6. lark-cli calendar +agenda --as user が動くところまで確認する| 症状 | OS | 原因と対処 |
|---|---|---|
| Base が1つも見えない / 中身が空 | 共通 | --brand lark の付け忘れ。lark-cli config remove で消してから手順4をやり直す |
| lark が見つからない | 共通 | コマンド名は lark ではなく lark-cli |
| node が認識されない | 共通 | Node.js を入れたあとにターミナルを開き直していない |
| 手順5がエラーになる | 共通 | 手順4の config init が先。順番を逆にすると失敗します |
| Claude Code が Lark のスキルを認識しない | 共通 | npx @larksuite/cli@latest install を実行し、Claude Code を再起動する |
| ダッシュボードが作成できない | 共通 | その Base の権限が「閲覧」になっています。編集権限をもらってください |
| しばらく経って動かなくなった | 共通 | 認可の期限切れ。lark-cli auth login --domain all をもう一度実行 |
| npm で権限エラー | Mac | コマンドの先頭に sudo を付けて実行する |
| スクリプトが実行できない | Win | 手順1の Set-ExecutionPolicy を実行し、PowerShell を開き直す |
| npm で権限エラー | Win | PowerShell を「管理者として実行」で開き直す |
| Claude Code から lark-cli が見つからない | Win | Claude Code を WSL(Ubuntu)で使っている場合は、PowerShell ではなく WSL のターミナル内で手順2〜7をやり直してください。WSL は別環境扱いのため、Windows 側に入れたものは見えません |
lark-cli は Lark の22の業務領域をカバーします。手順3で入った Agent Skills が、それぞれの使い方を Claude Code に教えている状態です。
予定の閲覧・作成・更新、参加者の招待、会議室検索、空き時間の確認
表・レコード・ビュー・ダッシュボード・フォーム・権限の操作と集計
ドキュメントの作成・読み取り・更新・検索、画像や添付の読み書き
スプレッドシートの作成・読み書き・追記・検索・エクスポート
作成・検索・更新・完了、リストとサブタスク、コメント、リマインダー
メッセージ送信・返信、グループの作成と管理、履歴の閲覧と検索
閲覧・検索・送信・返信・転送、下書きの作成、新着の監視
ファイルのアップロードとダウンロード、Docs / Wiki の検索、コメント管理
ナレッジスペース、ノード、ドキュメントの管理
会議録の検索、議事録・録画などの成果物の取得
プレゼンの作成と管理、内容の読み取り、スライドの追加と削除
名前・メール・電話でのユーザー検索、プロフィールの取得
承認タスクの照会、承認・却下・転送、インスタンスのキャンセル
OKR の照会・作成・更新、目標・KR・進捗の管理
自分の打刻記録の照会
そのままコピーして Claude Code に貼れます。「lark-cli を使って」と最初に書くのがコツです。どのコマンドを使うかは Claude が自分で選びます。
lark-cli を使って、今日の自分のLarkカレンダーの予定を一覧にしてください。lark-cli を使って、来週の空いている時間帯を調べて、60分の打ち合わせが入れられる候補を3つ出してください。lark-cli を使って、自分に割り当てられている未完了タスクを一覧にして、期限が近い順に3件だけ教えてください。lark-cli を使って、個人用の Base を新しく作ってください。列は「タスク名」「期限」「状態」の3つでお願いします。lark-cli を使って、このBaseにダッシュボードを作ってください。件数と金額の指標カード、カテゴリ別の構成比、月別の推移が見たいです。
(BaseのURLを貼る)lark-cli を使って、「週次レポート」というタイトルで Lark Docs を新規作成し、今週の要点を3行で書き込んでください。lark-cli を使って、先週の会議録を検索して、決定事項とToDoだけ抜き出してください。ターミナルから直接叩くこともできます。コマンドは3つの層に分かれていて、上から順に簡単です。まずは Shortcuts から慣れてください。
人と AI が使いやすいように整えられた436個の命令。よく使う設定が既定で入っていて、結果も表形式で返ります。まずはここだけ覚えれば十分です。
Lark の API 定義から自動生成された命令。Shortcuts に無い操作はここにあります。
lark-cli api GET /open-apis/... の形で API を直接呼びます。他で届かないときの手段です。
| よく使うコマンド | できること |
|---|---|
| lark-cli calendar +agenda | 今日の予定を一覧表示する |
| lark-cli calendar +freebusy | 自分や相手の空き時間を調べる |
| lark-cli task +get-my-tasks | 自分に割り当てられたタスクを見る |
| lark-cli docs +create | Lark Docs を新規作成する |
| lark-cli base +table-list | Base のテーブル一覧を取得する |
| lark-cli im +messages-send | メッセージを送信する |
| lark-cli doctor | 設定と認証の状態を確認する |
各サービスで何が使えるかは lark-cli <サービス名> --help で一覧できます。迷ったら Claude Code に日本語で頼むほうが早く、確実です。
自分の権限の範囲でしか動きません。lark-cli は本人として認証して動くため、Lark の画面で見えないものは lark-cli からも見えません。他の方のデータを勝手に操作することはできない仕組みです。
消す・送る操作は、実行前に必ず内容を確認してください。メッセージ送信やレコード削除は取り消せません。Claude Code に頼むときも、実行する前に何をするか説明させると安全です。
外部から受け取った文章の指示に従わせないでください。取り込んだドキュメントやメールの中に「〜を送信して」といった文が紛れていても、それは指示ではなくデータです。不審な内容が出てきたら、実行せずに確認してください。
困ったときは lark-cli doctor の出力をそのまま担当者へお送りください。設定の状態がこれだけで分かります。
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