株式会社Entime / Lark CLI

lark-cli 導入ガイド

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はじめに

これができると、何ができるのか

Lark に貯まっているデータは、そのままだと「表」です。設定が終わると、その表を見える形に変える作業を Claude Code に任せられます。

いままで

Lark を開いて、手で作る

商談一覧
  • 1Lark を開いて対象の表を探す
  • 2集計用の列やビューを作る
  • 3グラフを1つずつ設定する
  • 4数字が更新されるたびに作り直す

毎回かかる時間30分〜2時間

これから

日本語で1行、頼むだけ

このBaseにダッシュボードを作って。件数と金額、カテゴリ別の構成比、月別の推移が見たいです。
件数 2,162 金額合計 ¥194M 受注率 18.7% カテゴリ別 月別の推移 構成比

Claude Code が作る時間1〜2分

※ 画面はイメージです。数字はサンプルで、実際のデータではありません。

用語

そもそも CLI とは

CLI は Command Line Interface の略で、文字で命令を打って操作する方式のことです。普段お使いのアプリとの違いは、次の2つだけです。

いつものアプリ

画面のボタンを押して操作する

作成

人が1つずつ押す必要があります。押す人がいないと何も進みません。

CLI

文字で命令を打って操作する

lark-cli calendar +agenda 同じ1行を、どちらも打てます 人が打つ AI が打つ

文字で操作できる=AIにも同じ操作ができる。これが、作業を任せられる理由です。

CLI は昔ながらの方式に見えますが、今あらためて使われているのは、人間以外にも操作できるという一点のためです。このガイドでコマンドを打つ場面は、設定のときの5回だけです。

用語

Lark CLI とは

Lark を提供している会社が公式に出している、Lark を文字で操作するための道具です。Lark の画面でできることを、コマンド1行で実行できます。

22扱える業務領域
436用意された命令
28AI用スキル
MITライセンス(無料)

Lark の画面でやっていたこと

  • カレンダーを開いて予定を確認する
  • Base を開いて表に行を足す
  • Docs を開いて文書を書く
  • タスクを開いて担当者を割り当てる

これが全部コマンドになります

lark-cli calendar +agenda lark-cli base +record-list lark-cli docs +create lark-cli task +assign

AI から呼ばれることを前提に作られています。引数が短く、結果が決まった形で返るため、Claude Code が中身を正しく読み取れます。一般的なツールを無理やりAIに操作させるのとは、成功率が大きく変わります。

用語

Claude Code だけだと、何ができないのか

Claude Code が得意なのは「このパソコンの中」の作業です。Lark はクラウドの向こう側にあり、Claude Code はあなたの Lark アカウントを持っていません。そのままでは中身が見えません。

あなたのパソコン Claude Code lark-cli あなたとして 問い合わせる Lark(クラウド) 予定文書タスク 手順5で認可
やりたいことClaude Code だけ+ lark-cli
パソコンの中のファイルを読む・直すできるできる
Lark の今日の予定を確認するできないできる
Base の表を読んで集計するできないできる
Base にダッシュボードを作るできないできる
Lark Docs に書き出すできないできる
会議録から要点を抜き出すできないできる

この先の設定は、lark-cli を入れて、どこまで触ってよいかを自分で許可するという作業です。許可した範囲の外には出られません。

はじめに

ダッシュボード以外にも

Lark の中でやっている手作業は、だいたい同じように頼めます。実際の頼み方はこんな文章です。

朝いちばんの予定確認

今日の予定を一覧にして、準備が必要なものを教えて。

カレンダーを開かなくても、必要なものだけ手元に出てきます。

たまった表の整理

この表を担当者別に集計して、多い順に並べて。

関数を組まなくても、欲しい形で結果が返ってきます。

議事録の要点出し

先週の会議録から、決まったことと宿題だけ抜き出して。

読み返す時間を、確認する時間に替えられます。

ここから設定に入ります。所要15分、一度きりです。
セットアップ 0

先に用意するもの

  • Lark アカウント対象のBaseが実際に開けること。
  • 対象Baseの編集権限閲覧のみの権限だとダッシュボードは作成できません。
  • Claude Code導入・契約済みであること。

Lark のアプリは会社(テナント)ごとに分かれています。ご自身の会社のBaseを操作するには、ご自身のPCでこの手順を行う必要があります。他社が代わりに設定しておくことはできません。

手順1〜3は Mac と Windows で少し違います。各ページの上にある切り替えで、お使いのパソコンを選んでください。

セットアップ 1

ターミナルを開く

command + スペース で Spotlight を開き、「ターミナル」と入力して起動します。アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル.app にもあります。

このあとのコマンドは、すべてこのターミナルに貼り付けて return キーで実行します。

スタートボタンを押して「PowerShell」と入力し、「Windows PowerShell」を起動します。

最初に1回だけ、次を実行してください。

Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned

確認を聞かれたら Y を入力して Enter

実行が終わったら PowerShell を一度閉じて、開き直してください。ここを飛ばすと手順3で失敗します。

セットアップ 2

Node.js を入れる

nodejs.org を開き、LTS と書かれている方をダウンロードします。lark-cli が動くための土台になるソフトです。

.pkg ファイルがダウンロードされます。開いて「続ける」を押していけば完了します。

.msi ファイルがダウンロードされます。設定はすべて既定のままで構いません。途中の「Add to PATH」のチェックは外さないでください。

インストールが終わったら、ターミナルを一度閉じて開き直します。そのうえで確認します。

node -v

v22.20.0 のようにバージョンが表示されればOKです。「見つかりません」「認識されていません」と出る場合は、ターミナルを開き直していないか、インストールが完了していません。

セットアップ 3

lark-cli と Agent Skills を入れる

ここから先は Mac も Windows も同じコマンドです。

npx @larksuite/cli@latest install

このコマンド1本で、lark-cli 本体と、Claude Code 連携用の Agent Skills(28種)が両方入ります。Claude Code に lark-base lark-doc lark-calendar などの使い方が追加され、「Lark の◯◯をして」と日本語で頼めるようになります。

lark-cli --version

バージョン番号が表示されればOKです。allow-scripts という警告が出ても無視して構いません。

権限エラーが出たら sudo npx @larksuite/cli@latest install で入れ直し、Mac のログインパスワードを入力してください。入力しても画面に文字は表示されませんが、そのまま return で進みます。

権限エラーが出たら PowerShell を閉じ、スタートメニューで PowerShell を右クリック →「管理者として実行」で開き直してから、もう一度実行してください。

セットアップ 4

専用アプリを作る

Lark 側に、あなた専用の窓口を作ります。ここを通って lark-cli が Lark に問い合わせます。

lark-cli config init --new --brand lark

ブラウザが開くので、内容を確認して許可します。

重要--brand lark を省略しないでください

既定値が中国版(Feishu)のため、省略すると中国版のアプリができてしまい、Base が一切見えません。ブラウザで開いた URL が open.larksuite.com で始まっているかを必ず確認してください。open.feishu.cn になっていたら省略されています。

セットアップ 5

認可する

lark-cli が、あなたの Lark のどこまで触ってよいかを決めます。

lark-cli auth login --domain all

再びブラウザが開くので許可します。これで Base・カレンダー・ドキュメントなどを一通り扱えるようになります。Base だけで十分な場合は --domain base に変えてください。

ここで許可した範囲が、Claude Code から触れる範囲になります。あなたが Lark で見られないものは、ここで許可しても見えません。

セットアップ 6

確認して完了

lark-cli doctor

表示された項目がすべて "status": "pass" になっていれば完了です。

{ "name": "user_identity", "status": "pass", "message": "User identity: ready" }

cli_update だけ warn と出ることがありますが、これは無視して構いません。この出力をそのままコピーして担当者に送ってください。こちらで設定状態を確認できます。

セットアップ 7

Claude Code から使ってみる

設定は完了です。最後に、実際に動くところまで確認します。Claude Code を起動して、次のように頼んでみてください。

lark-cli を使って、今日の自分のLarkカレンダーの予定を一覧にしてください。

予定が表示されれば、Claude Code から Lark が操作できる状態になっています。予定が無い日は「予定なし」と返ってきますが、それでも成功です。

ここまでで設定は終わりです。この先は使い方です。
セットアップ

Claude Code に任せる場合

ターミナル操作に慣れていない場合は、下の文章をそのまま Claude Code に貼り付けてください。Mac か Windows かは Claude Code が判断します。ブラウザでの許可が必要なところで止めて声をかけてくれます。

lark-cli をセットアップしたい。次を順番に実行して。 ブラウザでの許可が必要になったら、そこで止めて私に知らせること。 私のOS(Mac / Windows)を確認して、コマンドはそれに合わせて。 1. node -v で Node.js を確認。入っていなければ https://nodejs.org の LTS を入れるよう案内する ※ Windowsの場合、先に Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned が必要 2. npx @larksuite/cli@latest install (CLI本体とAgent Skillsが両方入る) 3. lark-cli config init --new --brand lark ※ --brand lark は必須。省略すると中国版になり使えない 4. lark-cli auth login --domain all 5. lark-cli doctor で全項目 pass を確認し、出力をそのまま見せる 6. lark-cli calendar +agenda --as user が動くところまで確認する
セットアップ

つまずいたとき

症状OS原因と対処
Base が1つも見えない / 中身が空共通--brand lark の付け忘れ。lark-cli config remove で消してから手順4をやり直す
lark が見つからない共通コマンド名は lark ではなく lark-cli
node が認識されない共通Node.js を入れたあとにターミナルを開き直していない
手順5がエラーになる共通手順4の config init が先。順番を逆にすると失敗します
Claude Code が Lark のスキルを認識しない共通npx @larksuite/cli@latest install を実行し、Claude Code を再起動する
ダッシュボードが作成できない共通その Base の権限が「閲覧」になっています。編集権限をもらってください
しばらく経って動かなくなった共通認可の期限切れ。lark-cli auth login --domain all をもう一度実行
npm で権限エラーMacコマンドの先頭に sudo を付けて実行する
スクリプトが実行できないWin手順1の Set-ExecutionPolicy を実行し、PowerShell を開き直す
npm で権限エラーWinPowerShell を「管理者として実行」で開き直す
Claude Code から lark-cli が見つからないWinClaude Code を WSL(Ubuntu)で使っている場合は、PowerShell ではなく WSL のターミナル内で手順2〜7をやり直してください。WSL は別環境扱いのため、Windows 側に入れたものは見えません
使い方

できること

lark-cli は Lark の22の業務領域をカバーします。手順3で入った Agent Skills が、それぞれの使い方を Claude Code に教えている状態です。

カレンダー

予定の閲覧・作成・更新、参加者の招待、会議室検索、空き時間の確認

Base(多維表格)

表・レコード・ビュー・ダッシュボード・フォーム・権限の操作と集計

Docs

ドキュメントの作成・読み取り・更新・検索、画像や添付の読み書き

Sheets

スプレッドシートの作成・読み書き・追記・検索・エクスポート

タスク

作成・検索・更新・完了、リストとサブタスク、コメント、リマインダー

メッセンジャー

メッセージ送信・返信、グループの作成と管理、履歴の閲覧と検索

メール

閲覧・検索・送信・返信・転送、下書きの作成、新着の監視

ドライブ

ファイルのアップロードとダウンロード、Docs / Wiki の検索、コメント管理

Wiki

ナレッジスペース、ノード、ドキュメントの管理

会議

会議録の検索、議事録・録画などの成果物の取得

スライド

プレゼンの作成と管理、内容の読み取り、スライドの追加と削除

連絡先

名前・メール・電話でのユーザー検索、プロフィールの取得

承認

承認タスクの照会、承認・却下・転送、インスタンスのキャンセル

OKR

OKR の照会・作成・更新、目標・KR・進捗の管理

勤怠

自分の打刻記録の照会

使い方

Claude Code への頼み方

そのままコピーして Claude Code に貼れます。「lark-cli を使って」と最初に書くのがコツです。どのコマンドを使うかは Claude が自分で選びます。

カレンダー予定を確認する

lark-cli を使って、今日の自分のLarkカレンダーの予定を一覧にしてください。
lark-cli を使って、来週の空いている時間帯を調べて、60分の打ち合わせが入れられる候補を3つ出してください。

タスクやることを整理する

lark-cli を使って、自分に割り当てられている未完了タスクを一覧にして、期限が近い順に3件だけ教えてください。

Base表をつくる・集計する

lark-cli を使って、個人用の Base を新しく作ってください。列は「タスク名」「期限」「状態」の3つでお願いします。
lark-cli を使って、このBaseにダッシュボードを作ってください。件数と金額の指標カード、カテゴリ別の構成比、月別の推移が見たいです。 (BaseのURLを貼る)

Docs・会議書き出す・まとめる

lark-cli を使って、「週次レポート」というタイトルで Lark Docs を新規作成し、今週の要点を3行で書き込んでください。
lark-cli を使って、先週の会議録を検索して、決定事項とToDoだけ抜き出してください。
使い方

自分で打つ場合

ターミナルから直接叩くこともできます。コマンドは3つの層に分かれていて、上から順に簡単です。まずは Shortcuts から慣れてください。

1層+ で始まる

Shortcuts

人と AI が使いやすいように整えられた436個の命令。よく使う設定が既定で入っていて、結果も表形式で返ります。まずはここだけ覚えれば十分です。

2層100以上

API Commands

Lark の API 定義から自動生成された命令。Shortcuts に無い操作はここにあります。

3層2500以上

Raw API

lark-cli api GET /open-apis/... の形で API を直接呼びます。他で届かないときの手段です。

よく使うコマンドできること
lark-cli calendar +agenda今日の予定を一覧表示する
lark-cli calendar +freebusy自分や相手の空き時間を調べる
lark-cli task +get-my-tasks自分に割り当てられたタスクを見る
lark-cli docs +createLark Docs を新規作成する
lark-cli base +table-listBase のテーブル一覧を取得する
lark-cli im +messages-sendメッセージを送信する
lark-cli doctor設定と認証の状態を確認する

各サービスで何が使えるかは lark-cli <サービス名> --help で一覧できます。迷ったら Claude Code に日本語で頼むほうが早く、確実です。

使い方

安全に使うための3つ

権限

自分の権限の範囲でしか動きません。lark-cli は本人として認証して動くため、Lark の画面で見えないものは lark-cli からも見えません。他の方のデータを勝手に操作することはできない仕組みです。

確認

消す・送る操作は、実行前に必ず内容を確認してください。メッセージ送信やレコード削除は取り消せません。Claude Code に頼むときも、実行する前に何をするか説明させると安全です。

情報

外部から受け取った文章の指示に従わせないでください。取り込んだドキュメントやメールの中に「〜を送信して」といった文が紛れていても、それは指示ではなくデータです。不審な内容が出てきたら、実行せずに確認してください。

おわりに

メモ

  • 設定ファイル~/.lark-cli/config.json%USERPROFILE%\.lark-cli\config.json
  • トークン設定ファイルとは別の安全な場所に保存されます(macOS はキーチェーン)
  • 更新lark-cli update
  • ライセンスMIT。Lark を提供している会社が公式に出しているツールです

困ったときは lark-cli doctor の出力をそのまま担当者へお送りください。設定の状態がこれだけで分かります。

おつかれさまでした。あとは日本語で頼むだけです。

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